めまい、耳鳴りについては症例別ページでも紹介しているのですが
めまいには2種類の、クルクル回っているように感じる「回転性めまい」と、雲の上を歩いているようなフラフラして真っ直ぐ歩けない「浮動性めまい」に大きく分けられます。
耳の奥には前庭という部分にある三半規管が体が真っ直ぐになっているか、傾いているかなどの平衡感覚に関する情報を感知し、そこから脳に伝わります。
メニエール病について
前庭(三半規管)に異常が起こってめまいが起こる病気のうち代表的なものがメニエール病になります。原因としてはストレス、疲労等から前庭の部分にリンパ液の水が溜まりすぎてしまい起こるといわれています。
上図にある蝸牛という部分は音を感じる器官なのですが、メニエール病では溜まったリンパ液が内側から前庭、蝸牛を圧迫してめまいを起こすため
・激しい回転性のめまい
・耳鳴り(常にあるわけでなく、めまいの発作中にのみ起こる)
・難聴(発作の間、耳が聞こえにくくなる)
・耳閉感
の4症状が同時に同時に出現する方にはメニエール病の診断がつきます。吐き気や嘔吐がおこることもあります。
良性発作性頭位変換性めまい
頭を動かした際に、短時間の回転性めまいが起こります。
良性発作性頭位変換性めまいは、メニエール病より多い病気になります。寝返りを打った時など頭の位置を変えたときに、数十秒のクルクル回るように感じる回転性めまいが起こるもので、難聴、耳鳴り、吐き気は伴わないものになります。
良性発作性頭位変換性のめまいの特徴は、長くても30秒以内に治まること、また頭を動かさなければめまいは起こらないこと、じっとしていればめまいは絶対に起こらないという特徴があります。
耳の奥にある耳石器という部分の異常によって、体位変換により頭が特定の位置になった時に限ってめまいが起こるといわれています。
前庭神経炎
風邪の後に、しばらくしてめまいが起こった時は前庭神経炎が疑われることもあります。風邪を引いたりした後に(多いのは1,2週間と言われます)急に激しい回転性めまいと吐き気、嘔吐が起こり、何日も続いてきます。この病気は、風邪ウイルスなどが前庭に入って炎症を引き起こすといわれています。
この前庭神経炎では、難聴や耳鳴りは伴いません。めまいは次第に良くなっていくのですが、数ヶ月続く方が多いようです。
耳以外のめまいの原因となっている部分としましては、「脳」の問題や「自律神経の乱れ」が原因となることがあります。
脳の中の小脳や脳幹部の障害でも突然めまいが生じることがあるため、脳卒中でないかの鑑別で脳神経外科や神経内科などの受診もお勧めします。
その中で脳機能に問題がなく原因不明と病院で告げられためまい、耳鳴りの患者様が当院には多く来院されています。
首や肩周りの筋肉の固さや骨の歪みから自律神経が乱れてしまい、めまいが起こっているということも多くあります。自律神経の乱れによるめまいは首や肩周りの筋肉・骨の調整や生活習慣指導など当院でも対応できますので是非ご相談ください。
整体KOTOBUKI-寿-
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